※※※ 鋭意製作中 ※※※
【青山フラワーマーケットの花物語】02: テーマ別ブーケでインテリアを彩る

「青山フラワーマーケットの花物語」は、花の魅力を再発見する全3回のシリーズです。
第1回目は、花の美しさを際立たせる“ブラックディスプレイ”の秘密に迫りました。
そこで今回は、「花のある時間」をテーマに、ブーケがもたらしてくれる暮らしの変化についてお話ししたいと思います。
朝、テーブルに差し込む光に、花がそっと寄り添っている。ふと目に入るだけで、気持ちがやわらかくなる。そんなひとときの積み重ねが、毎日を少しずつ彩ってくれるようです。

花のある時間が、暮らしに輪郭を与えてくれる

朝、まだ部屋の空気が静かに澄んでいる時間。
リビングに差し込む朝日に、ブーケの花びらがきらりと光っているのを見つけると、それだけで胸の奥がふわっとほどける気がします。

キッチンで料理をしているとき、ふと顔を上げた先にブーケが目に入ると、「あ、今日もちゃんと花がいてくれてる」と思える。それだけのことで、暮らしの時間が愛おしく思えてくるから不思議です。

そして帰宅したとき。玄関を開けると視界に入る、テーブルの上の花。
「おかえり」と言われているような気がして、家族が外出中の日も、ちょっとだけ安心できます。
飾る場所を考えるのも楽しいけれど、「どんな時間に花があるとうれしいか」を想像することで、自分にとっての“豊かさ”が、見えてくる気がします。
花を飾ると、暮らしの中の風景が少しずつ変わっていく

思い返せば、花は飾って終わりではありませんでした。選ぶところから、もうワクワクは始まっていて。
「今日はどんな花を連れて帰ろう」
「どんな色が、この季節や気分にしっくりくるだろう」
そんなふうに思いながらお店をめぐる時間そのものが、すでに癒しになっているのです。

家に着いて、そっと包装紙を解いて、茎の長さを花瓶に合わせて切り揃えるとき。そのたった5分の手間が、日々の生活を丁寧にするリズムになっています。
インテリアは何も変えていないのに、空間が明るく、やさしくなって、「ああ、花があるってこういうことなんだな」と思う日々です。
マルシェ、グリーン、ブランチ──雰囲気で選べる小さなブーケたち

青山フラワーマーケットには、飾る人の暮らしに寄り添うような、いろいろなブーケがそろっています。
「マルシェブーケ」は、まるで朝の野原から摘んできたような、可憐でどこか素朴な雰囲気。ちょっとした贈り物にもぴったりです。

「グリーンブーケ」は、緑が主役。
一見シンプルだけど、その分、部屋の余白をぐっと引き立ててくれるような洗練された印象があります。インテリアの延長として楽しみたい方にもおすすめです。

「ブランチブーケ」は枝ものが中心。ごつごつした木肌や枝のうねりが、空間に自然のリズムを連れてきてくれるようで、個人的にもとても惹かれます。
柔らかな花とは違うアクセントが、部屋に“芯”を生んでくれるような感じがするのです。

どのブーケも、「こうでなくてはならない」なんてことはなくて。気分で選んでいいし、花瓶に一輪挿しても、束のまま活けてもいい。
そうやって、肩の力を抜いて付き合える花が、きっとここにはあります。
次回「【青山フラワーマーケットの花物語】03: 花器と花の美しいハーモニーを楽しむ」では、花器の素材や形がどう花の表情を変えるのか、「選び方」と「飾り方」のヒントをお届けします。どうぞお楽しみに。

もくじ
【青山フラワーマーケットの花物語】01: ブラックの魔法—花の美しさを際立たせるディスプレイ
【青山フラワーマーケットの花物語】02: テーマ別ブーケでインテリアを彩る
【青山フラワーマーケットの花物語】03: 花器と花の美しいハーモニーを楽しむ ※6月17日(火)公開予定
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