「ちょっとスポット」は、枚方市内や周辺で気軽に立ち寄れる魅力的な場所を紹介するシリーズです。
今回訪れたのは、淀川沿いに伸びる河川敷。
枚方市内から少し足を延ばすだけで出会える、静かな散策路です。
歩いているのは、ラジオを聴きながらゆっくり散歩を楽しむお年寄りや、ランニングをする人、サイクリングを楽しむ人たち。
たくさん人がいるわけではないけれど、かといって、誰もいないわけでもない。
その距離感が、なんとも心地よく感じられます。

たくさん歩いてやっとたどり着く、緑のトンネル

京阪本線「枚方市駅」や「御殿山駅」から、歩いて向かうと約25分。河川敷を進み、「緑のトンネル」に入ってから「牧野駅」に出るまで、さらに歩いて約45分ほどかかります。
合計すると、70分を超える道のりです。
決して近い距離ではありません。
行くのも少し大変で、歩き切るのもなかなかです。
それでも、木々に包まれるあの一帯に足を踏み入れると、自然と気持ちがほどけていくのを感じます。
時間に余裕がある日、ただ静かに歩きたいとき。
「緑のトンネル」に包まれるあの感覚を思い出して、また足が向いてしまう場所です。

ある日、堤防――と、私は子どもの頃から河川敷のことをそう呼んでいます――を歩いていたときのことでした。ふと、眼下を通り過ぎていく小さな点のようなものが目に入りました。
サイクリングをしている人が、スーッと緑の塊の中に飲み込まれていく。
「あんなところに、道があっただろうか」
見つめていると、また別の人が同じように緑の奥へと消えていきます。
けれど、どこからも出てこない。
気になって、帰宅後に地図を確認してみると、淀川にほど近い場所にも、河川敷の道が続いていることを知りました。
後日訪れると、道路の両脇から大きな木がいくつも枝を伸ばし、葉が生い茂って、まるで道全体を覆うトンネルのように続いています。
以来、私はその場所を「緑のトンネル」と勝手に名づけて呼んでいます。


春になると、生まれたばかりのホトトギスが、鳴く練習をしている声が聞こえてきます。
時々、うまく鳴けず、音程の外れた鳴き声が混じると、思わず笑ってしまうことも。

とても素敵な場所ですが、ひとつだけ注意点があります。
一度この道に入ると、牧野周辺に出るまで、大きな道路に出ることができません。途中に、街灯やコンビニ、トイレもありません。
だからこそ、ただ静かに、黙々と歩き、自然の一部になるような気持ちで過ごすのが、この場所の楽しみ方。
草花や木の実を眺めながら歩く時間そのものが、この河川敷のいちばんの魅力なのかもしれません。
訪れる際は、時間帯や体調に合わせて、無理のない判断を。
淀川河川敷「緑のトンネル」の基本情報

| 住所 | 大阪府枚方市渚西3丁目1−1周辺 |
| 開放時間 | 常時 |
| 休園日 | なし |
| 駐車場 | なし |
| トイレ | なし |
| 交通案内 | ・京阪本線「枚方市駅」から徒歩約25分 ・「御殿山駅」から徒歩約21分 ・「牧野駅」から徒歩約15分 |
制作:社会事業開発ACTION
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