枚方で叶える「ちょっとだけ」丁寧な暮らし

72の便り

【七十二候】第十一候「桜始開(さくらはじめてひらく)」3/25~3/29頃|春分・次候

七十二候は、自然の変化を細やかに表現した伝統的な季節のリズムです。一年を72の細やかな時期に分け、それぞれに独特の美しい名前が付けられています。

これにより、私たちの暮らしと自然とのつながりを、より深く感じることができます。

「72の便り」は、七十二候をテーマに、季節の移ろいを丁寧に紡いでいくシリーズです。日本の美しい四季を感じながら、日々の暮らしに寄り添う瞬間をお届けします。

桜越しに観覧車を見上げた春の風景

3/25~3/29頃の七十二候は、第十一候「桜始開(さくらはじめてひらく)」。

桜の花が、はじめて開きはじめる頃という意味です。

桜はいつも、気づけばそこにいます。

昨日までは、枝の先が少しやわらいだように見えるだけだったのに、ある朝ふと見上げると、淡い色がひとつ、ふたつと混じっている。

春は、音もなく進んでいたのだと、そのときになって知らされます。

満開の桜は華やかです。けれど、「桜始開」が映しているのは、その少し手前の時間。

咲きそろう前の桜には、にぎやかさよりも、静かな確かさがあります。これから景色が変わっていくことを、誰より先に枝先だけが知っているような、そんな気配です。

私たちの暮らしの中にも、似た瞬間があります。

何かが大きく整ったわけではない。まだ途中で、まだ十分ではなくて、見た目にはほとんど変わっていない。

けれど、自分の中ではもう、前とは同じではない。そういう小さな“ひらきはじめ”の時があります。

新しいことを始める、というと、つい大きな一歩を思い浮かべますが、でも本当は、始まりとはもっと静かなものなのかもしれません。

考え方が少し変わること。

昨日よりも、ほんの少しだけやさしくなれること。

先の見えない日々のなかでも、自分の足元を信じてみようと思えること。

桜は、いきなり景色を埋め尽くすわけではありません。ひとつ咲き、またひとつ咲き、そうして気づけば町の空気そのものを春に変えていきます。

私たちの毎日も、きっとそれと同じです。

大きく変わる日だけが大切なのではなく、まだ誰にも気づかれない小さな変化こそ、季節を先へ進めていく力になるーー。

そのことを、枝先のひとひらが、静かに教えてくれます。

なお、2026年のひらかたパークの桜は、開花予想が3月26日、五分咲きが3月30日、満開が4月1日とされています。(出典:Weathernews)

枚方でも、桜の便りが少しずつ届きはじめる頃。町の景色がやわらかく春へ向かっていくのが楽しみですね。


目次のアイコン。鉛筆とリスト。

もくじ

第七十二候「鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)」1/30~2/3頃
第一候「東風解凍 (はるかぜこおりをとく)」2/4~2/8頃
第二候「黄鶯睍睆 (うぐいすなく)」 2/9~2/13頃


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堀 寛未

堀 寛未

HORI HIROMI

大阪府枚方市出身。社会事業開発ACTION代表。ひらかたパークで宣伝広報として勤めたのち、2020年よりソーシャルビジネスに携わり、これまでライティングや、マーケティングなど、829本以上の動画講義をあげてきた。「枚方で叶えるちょっとだけ丁寧な暮らし」をコンセプトにしたローカルメディア「Re:HIRAKATA」を運営。

  1. 【七十二候】第十一候「桜始開(さくらはじめてひらく)」3/25~3/29頃|春分・次候

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  3. 【72の便り】第十候「雀始巣(すずめはじめてすくう)」 3/20~3/24頃

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