枚方で叶える「ちょっとだけ」丁寧な暮らし

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【制作の裏側】なぜ今、中小企業診断士に挑むのか。Re:HIRAKATAの未来を支える「学び」の戦略

ここ数ヶ月、記事の更新ペースをあえて落としていました。

理由は単純で、Re:HIRAKATAのこれからを支えるために、今どうしても“学ぶ時間”が必要だと判断したからです。

私は現在、国家資格・中小企業診断士の取得に向けて、学習を進めています。

枚方という地域を丁寧に見つめ、企業や人の営みを言葉にしてきたRe:HIRAKATAに、より確かな視点と専門性を取り入れたい——そんな思いが、挑戦の出発点になりました。

その進捗や勉強法については、学習記録専用として新たに開設した note アカウント(@hirakata-works)にて綴っています。

今回こちらの記事では、なぜ今このタイミングで資格取得を目指すのか、どんな学びを積み重ねているのか、そして更新頻度を落とすという決断の背景について、率直にお話しします。

Re:HIRAKATAの今と未来をつくる“制作の裏側”として、どうぞお付き合いください。

noteのアカウントページのスクリーンショット。淀川沿いの堤防から見える木々と山、青い空の風景とともに、中小企業診断士の学習発信の概要が表示されている。

このタイミングで資格に挑む理由——地域メディアの“次の10年”を描くために

大理石柄のテーブルに広げたルーズリーフに公式や計算式を書き込んだ、中小企業診断士の勉強の様子

Re:HIRAKATAを立ち上げてからずっと、「地域の価値を正しく届けるには、表面的な情報発信だけでは足りない」と痛感してきました。

ローカルメディアは記事を作れば終わりではありません。地域企業のビジネスモデルを理解し、読者のアクションを設計し、街全体の経済循環まで視野に入れた統合的なアプローチが必要です。

その考えから、今年の夏にはGA4の試験にも挑みました。

Googleアナリティクス4(GA4)の認定資格合格画面のスクリーンショット

そして次に選んだのが、国家資格「中小企業診断士」です。これは、Re:HIRAKATAとの相性が驚くほど良い。

経営戦略、財務、マーケティング、運営管理、人事、法務といった経営の基盤を体系的に学ぶことで、メディア運営にも、今後展開するブランドソリューション事業にも、より強固な根拠と再現性が生まれます。

これまで地域を丁寧に観察し、企業や人の営みを言葉にしてきた経験。その実務知と、経営理論が結びつくことで、ローカルメディアとして提供できる価値は確実に広がる。

その“未来の10年”を見据え、私は中小企業診断士への挑戦を決めました。

学んで気づく“点と点がつながる瞬間”

製造原価や単価の計算が書き込まれたルーズリーフをアップで撮影した、中小企業診断士の学習ノート

これまでにも、SNSマーケティングやワークフレーム、価格戦略などについて継続的に研究を重ねてきました。女性起業支援の文脈では、829本以上の動画講義を制作し、実務としての知見も積み上げてきました。

それでもなお「学び足りない」と感じています。

経験はもちろん重要ですが、基礎となる知識は放置すれば陳腐化します。特に近年は技術革新と市場の変化が激しく、知識のアップデートを止めることは、事業者としてのリスクに直結します。

TACのスピードテキストとスピード問題集・企業経営理論の表紙

中小企業診断士の学習を進めるなかで、これまでバラバラに存在していた“知っている”点と点が、一本の線としてつながる感覚がありました。

同時に、研究や実務を積んできても、なお自分が知らなかった領域が多いことにも気づかされ、その発見が純粋に「楽しい」のです。

TACスピードテキストを開いた状態で、財務・会計の『利益差異分析』のページが写っている

学びを深めるほど、枚方という街の見え方が変わっていきます。

日常的に歩く商店街の風景にも、事業者の意思決定や改善余地が浮かび上がり、メディアで扱うべき価値の“深度”が増していく……。

そしてその気づきは、確かにRe:HIRAKATAへ還元されていく——今、その実感が強くあります。

“学ぶ時間”もまた制作の一部と考えて

青いペンで実際販売価格や計画販売価格などの用語が書き込まれたルーズリーフのアップ。中小企業診断士の学習の様子

これまで私は、毎日のように記事を更新し、多い時には1日に4本の記事を公開することもありました。しかし現在は、2026年の試験に向けて、意図的に更新頻度を絞っています。

その理由は、単なる多忙さではありません。

「今は、インプットを最大化すべきフェーズに入っている」

そう判断したからです。

TACのスピード問題集・企業経営理論を開き、雇用管理の問題文と選択肢が左側、解説が右側に掲載されたページをアップで撮影した様子

メディア運営は、知識の厚みと視点の広さが、そのまま“説得力”として読者の信頼につながります。

だからこそ私は、学びを短期的な作業の遅れではなく、Re:HIRAKATAの価値を長期的に引き上げる“投資”として位置づけました。

この判断こそ、未来の読者に、より良い記事を届けるための「制作プロセスの一部」だと考えています。

大理石のテーブルの上に、TACのスピードテキストとスピード問題集の企業経営理論・財務会計の4冊が背表紙側から積み上げられている様子。厚みから学習範囲の広さが伝わる

中小企業診断士の学習進捗や、勉強法については、noteにて専用アカウントで公開しています。

Re:HIRAKATAとは独立した発信動線をつくることで、同じ資格取得を目指す方や、学び続ける人々との新たなつながりが生まれる——その可能性にも期待しています。

積み重ねた知識と経験は、今後のメディア記事の質を確実に底上げします。そして専門性の裏づけとして、ブランドソリューション事業にも、大きく寄与するはずです。

読者の皆さまへ——成長の旅路をご一緒できれば幸いです

大理石柄のテーブルに置かれたMacのノートパソコンで、動画編集作業をしている様子。

枚方を大切に思う気持ちは、これまでも、そしてこれからも揺らぐことはありません。ただ、その魅力をより確度高く届けるために、私は今、あえて“学びの旅”に踏み出しています。

挑戦のさなかには、迷いや不安もあります。けれど、その一歩一歩が、確実に未来のRe:HIRAKATAを強くし、地域に還元されると信じています。

このプロセスそのものを、メディアの成長として見守っていただければ、何よりの励みです。

これからも、Re:HIRAKATAは枚方の営みと価値を真摯に伝えるメディアとして、丁寧に歩み続けます。

どうか引き続き、温かくお付き合いいただければ幸いです。

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堀 寛未

堀 寛未

HORI HIROMI

大阪府枚方市出身。社会事業開発ACTION代表。ひらかたパークで宣伝広報として勤めたのち、2020年よりソーシャルビジネスに携わり、これまでライティングや、マーケティングなど、829本以上の動画講義をあげてきた。「枚方で叶えるちょっとだけ丁寧な暮らし」をコンセプトにしたローカルメディア「Re:HIRAKATA」を運営。

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