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【72の便り】第二十二候「蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)」 5/21~5/25頃

七十二候は、自然の変化を細やかに表現した伝統的な季節のリズムです。一年を72の細やかな時期に分け、それぞれに独特の美しい名前が付けられています。これにより、私たちの暮らしと自然とのつながりをより深く感じることができます。
「72の便り」は、七十二候をテーマに、季節の移ろいを丁寧に紡いでいくシリーズです。日本の美しい四季を感じながら、日々の暮らしに寄り添う瞬間をお届けします。
5/21~5/25頃の七十二候は、桑の葉を食べ始める蚕の姿が見られる「蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)」。この時期、自然がもたらす生命の営みを身近に感じながら、豊かな季節を楽しむことができるでしょう。

5/21~5/25頃の七十二候は「蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)」。この時期、蚕が桑の葉を食み始めるさまが見られます。初夏の温かい陽射しを浴びて、蚕たちは元気に桑の葉をもぐ姿が印象的です。
蚕は古くから日本の伝統工芸である絹の生産に欠かせない存在で、桑の木が彼らの主食となっています。桑の葉が豊富に育つこの期間は、蚕たちの成長を支える大切な季節です。その様子は、単なる生物の営みを超え、自然の流れと人間の生活との深い繋がりを感じさせてくれます。
「蚕起食桑」は、自然の循環と豊かさを象徴する候でもあります。蚕が桑の葉を食べて育ち、やがて絹となる過程は、私たちの暮らしにとってかけがえのない資源を生むものです。身近にある自然の恵みにもしっかり目を向けてみましょう。
桑の木の下では、子どもたちが蚕の成長を観察したり、桑の葉を持ち寄って蚕を育てる様子が見られるでしょう。このように、自然と触れ合いながら過ごすことが、ちょっとだけ丁寧な暮らしの一環として大切です。
さて、初夏を迎えるこの頃、皆さんも身近な自然を感じ、蚕たちと共に育まれる季節の移ろいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

もくじ
第二十一候「竹笋生 (たけのこしょうず)」 5/15~5/20頃
第二十二候「蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)」 5/21~5/25頃
第二十三候「紅花栄 (べにばなさかう)」 5/26~5/30頃
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