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【72の便り】第二十六候「腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)」6/10~6/15頃

七十二候は、自然の変化を細やかに表現した伝統的な季節のリズムです。一年を72の細やかな時期に分け、それぞれに独特の美しい名前が付けられています。これにより、私たちの暮らしと自然とのつながりをより深く感じることができます。
「72の便り」は、七十二候をテーマに、季節の移ろいを丁寧に紡いでいくシリーズです。日本の美しい四季を感じながら、日々の暮らしに寄り添う瞬間をお届けします。
6/10~6/15頃の第二十六候は「腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)」。朽ちた草からほのかな光が生まれ、夏の夜をそっと彩り始める季節です。

6/10~6/15頃の七十二候は「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」。湿った草むらの奥で、やがて蛍がふんわりと灯りをともす頃です。
枯れて朽ちた草が、静かに命を変えて蛍となり、夜の闇をそっと彩り始めます。その柔らかな光は、どこか儚げで、夏の訪れを静かに告げる小さな奇跡のよう。
蛍が育つためには、澄んだ水辺と豊かな自然が必要です。だからこそ、この季節は命のめぐりと季節の深まりを感じる、大切なひとときでもあります。
雨に包まれた梅雨の夜、蛍の淡い灯りを眺めながら過ごす時間は、忙しい日常からそっと離れてほっとできる、やさしい贈り物。ゆらめく光に、自然の息づかいと命の連なりを感じてみてください。
夏の匂いが少しずつ濃くなるこの季節、蛍の光は静かな灯台のように、私たちに季節の移ろいを教えてくれます。どうぞ、小さな光の物語に耳を澄ませて、穏やかな夜をお過ごしください。

もくじ
第二十五候「螳螂生 (かまきりしょうず)」 6/5~6/9頃
第二十六候「腐草為蛍 (くされたるくさほたるとなる)」6/10~6/15頃
第二十七候「梅子黄 (うめのみきばむ)」 6/16~6/20頃 ※2025年6月16日公開予定
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