枚方で叶える「ちょっとだけ」丁寧な暮らし

ちょっとスポット

池のほとりで深呼吸。冬の気配を感じる散策時間「山田池公園」(枚方市)

「ちょっとスポット」は、枚方市内や周辺で気軽に立ち寄れる魅力的な場所を紹介するシリーズです。

今回訪れたのは、枚方市北部に広がる山田池公園。

平安時代に造られた灌漑用のため池を基にしたこの場所は、園内から弥生時代から古墳時代の遺物も見つかっており、長い時間、人の暮らしとともにあった土地であることがわかります。

約73.7ヘクタール(約22万坪)という広大な敷地を持ち、「日本の歴史公園100選」にも選ばれている山田池公園は、散策しながら、自然と歴史の両方に触れられる公園です。

この日は、冬の気配を感じながら、池のほとりをゆっくり一周してきました。

山田池公園の園路沿いに植えられたアメリカフウと思われる木々。背の高い木が道の両側に並び、モミジに似た大きな葉がオレンジ色から赤色に色づいている

枚方市駅からバスで。少し遠回りしたくなる公園へ

枚方市駅から山田池公園へ向かう京阪バスの車内。青い座席とオレンジ色の手すりが見え、窓の外には晴れた道路が広がっている

枚方市駅から京阪バスに乗り、約19分。

「出屋敷」バス停で下車すると、ほどなく山田池公園に到着します。

山田池公園に架かる山田池美月橋。池の北側エリアと南側エリアを結ぶ全長158メートルの斜張橋で、主塔が高く伸びている

夏には右側のルートを歩いたので、この日は左側のルートから池を回ることにしました。

右手に山田池を眺めながら、野鳥の観測場やアシ原、リニューアルしたばかりの自由広場を通って、一周するコースです。

山田池公園に咲くヤブミョウガと思われる植物。小さな濃い青色の実が房になって実り、宝石のように輝いている
山田池公園内の花壇に咲くメランポジウムと思われる植物。直径約2cmの小さな黄色い花が、群れるように咲いている

道端には、たくさんのどんぐり。

少し立ち止まるだけで、青い木の実や、白い花、大きな葉っぱ、そして水面を気持ちよさそうに泳ぐ野鳥の姿が目に入ってきます。

「何かを見よう」と意識しなくても、自然のほうから視線を引き寄せてくる。

そんな感覚が、この公園にはあります。

山田池公園で、プラタナスと思われる大きな葉を顔の前に持ち、仮面のようにして遊ぶ子ども。大きく切れ込みの入った葉の形が特徴的

この日は、パンと水筒、お菓子を持参。少し歩いてはベンチに腰掛け、空を見上げながら食べました。

青空の下で食べるだけで、いつものパンが少しだけおいしく感じられる。

特別なことはしていませんが、確かに「いい時間」でした。

山田池公園の基本情報

山田池公園の散策路から見た山田池。手前には紅葉した木々が並び、奥に大きな池の水面が広がっている
住所枚方市山田池公園1-1
開放時間常時開園(※施設により異なる)
休園日なし(※年末年始は一部施設休館)
駐車場有(有料)
トイレ有(多目的トイレあり)
交通案内京阪本線「枚方市駅」から京阪バス利用
「出屋敷」バス停下車すぐ

バックナンバー

住宅街を歩く女性の写真。ベレー帽にメガネ、首からカメラを下げている。「ちょっとスポット」シリーズのアーカイブリンク用画像
  • info
  • infoの新着記事を読む
堀 寛未

堀 寛未

HORI HIROMI

大阪府枚方市出身。社会事業開発ACTION代表。ひらかたパークで宣伝広報として勤めたのち、2020年よりソーシャルビジネスに携わり、これまでライティングや、マーケティングなど、829本以上の動画講義をあげてきた。「枚方で叶えるちょっとだけ丁寧な暮らし」をコンセプトにしたローカルメディア「Re:HIRAKATA」を運営。

  1. 池のほとりで深呼吸。冬の気配を感じる散策時間「山田池公園」(枚方市)

  2. 第5回:生かして連れ帰るという選択——アテルイ、モレの投降と坂上田村麻呂の決断

  3. 【制作の裏側】なぜ今、中小企業診断士に挑むのか。Re:HIRAKATAの未来を支える「学び」の戦略

新着記事
ランキング
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
PAGE TOP