
「Emotional – 感情の音色」は、日常のふとした瞬間や想いに寄り添うプレイリストです。聴くたびに、そのときの気持ちや風景が蘇り、心に静かな余韻をもたらしてくれます。
今回のプレイリストは、「堤防をゆっくり歩きながら聴きたいアコースティックギター」です。

淀川に沿うように伸びる淀川河川敷(堤防)。その中でも枚方地区は、私の大好きなお散歩スポットです。
日中の青い空。輝く水面を気持ちよさそうに泳ぐ鳥たち。自転車でどこかへ急ぐ人や、ランニングの規則正しい足音と息遣い、ご夫婦でゆったりとウォーキングを楽しまれるお年寄り、カメラを構える人……。
夕方になると、犬を連れて散歩する人や、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて外の風に当たって気分転換をする人、保育園に子供をお迎えに行く自転車など、また違った景色が見えます。
一人ひとりに堤防を通る理由があり、想いがあり、人生がある。
そこにアコースティックの音色が重なれば、日常の散歩が小さな旅のようにも感じられます。
ギターの優しいアルペジオや弦の響きが、歩幅や呼吸と自然に溶け合い、心を落ち着かせてくれる。そんな風景と調和するような音楽を集めたのが、今回のプレイリストです。
ぜひ最後までお楽しみください。
アコースティックが映す日常の感情

今回のセレクトは、アコースティック音楽を中心にした、シンプルで柔らかなサウンドです。
アコースティックとは、電子的な増幅を使わず、ギターやピアノ、ヴァイオリンなど、楽器本来の響きを活かした演奏スタイルを指します。
弦や木の共鳴によって生まれる旋律やリズムが、聴く人の感情をそっと揺さぶります。

また、アコースティック音楽はもともと、室内演奏や街角の小さなライブなど、限られた空間で親密に演奏されることが多く、リスナーとの距離感が近いのも特徴です。
その自然な音色は、聴く人の呼吸や心拍にやさしく作用し、安心感や集中力、リラックスを生み出すと言われています。
堤防を散歩しながら聴くと、アコースティックの音楽が風景と重なり合い、普段見慣れた景色さえ、音色とともに新鮮に息づくかもしれません。
散歩時間を彩る音楽体験

私は、学生時代にレンタルCDを借りてカセットにダビングし、よく聴いていました。雑誌をめくりながら、あるいは家族と車で出かけるときに流れていた音楽は、今でも鮮やかに記憶に残っています。
音楽はただの音ではなく、そのときの感情や風景と結びつく「記憶の鍵」。
堤防を歩きながら聴くアコースティックの旋律も、きっとあなたの日常を思い出に変えてくれるはずです。

今回ご紹介するプレイリストでは、そんな散歩時間をより豊かに彩る曲を集めました。
ぜひご覧ください。
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制作:社会事業開発ACTION