枚方で叶える「ちょっとだけ」丁寧な暮らし

ローカルメディアができるまでの100日間

【制作の裏側】一つひとつのロゴに宿る想い。Canvaで枚方への愛情をデザインに込めて。

枚方市・牧野車塚古墳のタイヤ公園。色とりどりのタイヤが並び、クリックでYouTube動画が開く

『ローカルメディアができるまでの100日間』は、枚方市のローカルメディア「Re:HIRAKATA」が形になっていく姿をお届けするドキュメンタリー番組です。

社会事業開発ACTION代表・堀寛未。淀川河川敷・枚方地区にて撮影。川面を眺めながら思考する
淀川河川敷・枚方地区にて。思考する堀寛未

前回は、枚方での思い出や、ローカルメディアを通してやりたいことについて、社会事業開発ACTION代表の堀寛未(ほり・ひろみ。以下、堀)が語りました。

そして4日目となる今回は、各特集のために制作したロゴを取り上げます。Canvaを使った実際のデザイン工程をお見せしながら、プロの広報経験を活かしたポイントや、なぜそのデザインを選んだのかといった背景を解説します。

ひらかたへの想いがどのようにロゴに宿っていくのか。ぜひ最後までご覧ください。

ロゴに託す、まちへのまなざし

枚方市・牧野車塚古墳のタイヤ公園。白く塗られたタイヤに子どもが描いたかわいいキャラクター
枚方市・牧野車塚古墳のタイヤ公園

堀は、これまで語ってきた「なぜローカルメディアを作ろうと思ったのか」「どんなことをやりたいのか」といった想いを、実際のデザインに丁寧に落とし込む作業に取り組んでいます。

ロゴは、ただ見た目を整えるものではなく、特集のテーマや思いを伝える顔としての役割を持っています。色やフォント、構図のひとつひとつに、伝えたい気持ちを込めながら形にしていきます。

枚方市・牧野車塚古墳のタイヤ公園。青空を背景に高い木が並び、一部はトンネル状で向こうの公園が見える

枚方市に戻り、変わりゆく街並みや思い出の場所を目にするたび、堀の頭には自然とデザインのイメージが浮かびます。小さな風景や、町での記憶が、色や形の選択肢に影響を与え、ひとつのロゴとしてまとめられていきます。

堀:
「枚方市の歴史や地形、雰囲気などをロゴに反映させたいと思いました。単なる記号ではなく、まちへの愛情や物語が見えるデザインにしたいです」

地元をよく知るからこそ感じる細やかなニュアンスや、積み重なった思い出。それを可視化する作業は、堀にとってまちへの想いを整理し、言葉として丁寧に形にする時間にもなっています。

堀:
「単なる装飾ではなく、町の魅力や伝えたい気持ちを、一目で感じてもらえる表現にしたい。そのため、ひとつひとつのデザインに意味を持たせています」

こうしてロゴ制作は、単なる形づくりではなく、枚方市への愛情と物語を映し出すプロセスとして進められています。

かたちになるまでの小さな工夫

枚方市・牧野車塚古墳。地面に星座と名前が描かれている

ロゴ制作は、思いを込めるだけでは完成しません。堀はCanvaの画面を前に、文字のフォントやサイズ、色の微調整に時間をかけています。

デザインのバランスを整えながらも、特集ごとの個性や意味を大切にして形にしていきます。

堀:
「フォント選びは特に慎重に行いました。直線的なフォントはスタイリッシュに、曲線的なフォントは柔らかく。フォントでデザインに動きや雰囲気を演出しています」

枚方市・牧野車塚古墳のブルドーザー遊具で遊ぶ子どもの手。道路標識のおもちゃを溝に沿って動かす

また、素材の選択も重要です。単に文字を並べるのではなく、特集のテーマに合った素材を使うことで、見る人に直感的に想いを届けられるよう工夫しています。

堀:
「例えばショートショートのロゴでは、背景にはブラシで書いたような×印を入れて、ちょっとした勢いを表現しました」

文字の配置や間隔も、見やすさとデザイン性のバランスを意識して調整します。ひとつひとつの小さな工夫が積み重なり、ただの文字や記号ではなく、特集の物語を語るロゴとして完成していくのです。

枚方市・牧野車塚古墳のブルドーザー遊具と運動場。多くの親子連れで賑わっている

堀:
「細部にこだわることで、ロゴを見ただけでその特集のテーマや雰囲気が伝わるようにしています。細かいところほど、作り手の想いが反映されるんですよ」

こうして時間をかけて工夫を重ねることで、ロゴは単なるシンボルではなく、特集のコンセプトや枚方市への思いを伝える重要な表現となります。

ひらかたを映すシンボルとして

北欧「暮らしの道具店」限定復刻カップ&ソーサーに紅茶。紫のビオラとゴールドアクセントがレトロでかわいい

『ローカルメディアができるまでの100日間』のロゴは、枚方市の魅力や特色を象徴するシンボルとしての役割も持っています。

まず、文字は目立たせるために大きく、世界観を統一するためブランドフォントの明朝体を使用しました。さらに「できるまで」という部分を平仮名にすることで、文の後半の「100日間」がより印象に残るようにしています。

堀:
「2行だけだとどこのローカルメディアかわからないので、『大阪府枚方市』という文字も入れています。地名を入れることで、文字情報としても伝わりますし、愛着も湧くんですよね」

青山フラワーマーケットで購入したミモザ。小さな黄色が緑に映える。花器はEDA BASE

背景には実際の枚方市の地形を取り入れ、ローカルらしさを強調しました。

また、全体のバランスを整えるために、下部には英文も配置しています。さらに「SINCE 1947」と年号を入れることで、枚方市が市として制定された年を示し、歴史へのリスペクトも表現しています。

堀:
「こうして作ったロゴには、枚方市への愛情がたっぷり詰まっています。単なる文字や形ではなく、町の物語や歴史を映すシンボルになったと思います」

このように、フォントや文字配置、背景の地形や年号など、ひとつひとつの要素に意味を持たせることで、枚方市を象徴するロゴが完成しました。

動画では、堀がCanvaの操作画面を示しながら、エッセイ「あの日、あのとき、枚方で」や、ショート動画限定の「Short × Short」のロゴについて、フォントを選んだ理由や、伝えたい雰囲気について詳しくお話ししています。ぜひご覧ください。

続きはYouTubeでお楽しみください

枚方市・牧野車塚古墳のタイヤ公園。色とりどりのタイヤが並び、クリックでYouTube動画が開く

もくじアイコン(背景透過)

もくじ

【DAY1】ローカルメデイア、はじめます ―ローカルメディアができるまでの100日間
【DAY2】名前が生まれるとき、夢が形となる ―ローカルメディアができるまでの100日間
【DAY3】ノートに描いた枚方の記憶と未来 ―ローカルメディアができるまでの100日間

【DAY4】一つひとつのロゴに宿る想い。Canvaで枚方への愛情をデザインに込めて。
【DAY5】美しいサイトには、意思がある。WordPress×TCDで描く、“説得力”のあるデザイン戦略。


バックナンバー

タップするとYouTubeチャンネル「Re:HIRAKATA」の再生リスト「ローカルメデイアができるまでの100日間」に移動。

YouTubeでチャンネル登録をしていただくと、最新話のお知らせを受け取れるようになります。

プレイリスト「emotional」「WORLD」や、エッセイ「あの日あのとき枚方で」、レシピ「マダムが教えてくれたフランス家庭料理」など、バックナンバーもあわせてお楽しみください。

  • info
  • infoの新着記事を読む
堀 寛未

堀 寛未

HORI HIROMI

大阪府枚方市出身。社会事業開発ACTION代表。ひらかたパークで宣伝広報として勤めたのち、2020年よりソーシャルビジネスに携わり、これまでライティングや、マーケティングなど、829本以上の動画講義をあげてきた。「枚方で叶えるちょっとだけ丁寧な暮らし」をコンセプトにしたローカルメディア「Re:HIRAKATA」を運営。

  1. あの日、あのとき、枚方で|Nちゃんと観たアルマゲドン篇

  2. ローカルメディアができるまでの100日間|DAY5 デザインの意図と意味

  3. お母さんを亡くしたばかりのNちゃんと観た『アルマゲドン』。映画の音楽が流れるたびに、胸の奥がきゅっと痛む。

新着記事
ランキング
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
PAGE TOP