枚方での暮らしを、もう少し、やわらかくするために。言葉の選び方ひとつで、関係も、気持ちも、少しずつ変わっていきます。
この連載では、ふだんの会話に使える“やさしい伝え方”を紹介します。自分を押し殺さず、相手も傷つけない。そんな練習帖です。

レストランなどで、料理の待ち時間が長いと、つい口をついて出る言葉があります。
「料理、まだかな?」
悪気はないけれど、ほんの少しだけテーブルの空気を、冷たくしてしまうことが、あります。
せっかくの外食。おいしいものを待っている時間まで、味わいの一部にできたら、いいですよね。

そんなときに言いかえてみたいのが、「料理楽しみだね」というひと言。
たったそれだけで、空気がふわっと、やわらかくなります。相手の表情もほころんで、「そうだね、どんなのが来るかな」と、会話が広がる。
待つ時間が「退屈」ではなく、「期待」に変わっていきます。
言葉は、場の温度をつくるもの。せかすかわりに、楽しむ言葉を選ぶ。
それが、いちばんやさしいテーブルマナーです。
制作:社会事業開発ACTION
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