「コーヒー片手に、本」は、日々の暮らしに小さな刺激や学びをもたらしてくれる一冊をご紹介するシリーズです。今日は、週末北欧部 chikaさんのフルカラーコミックエッセイ『北欧こじらせ日記』を取り上げます。
私がこの本に出会ったのは、エッセイに夢中になっていた頃のことです。新しい一冊を求め、楽天ブックスで「北欧」と検索していました。雪と森が広がる静かな大地──そこに、今の私が求める空気があるように思えたからです。そんなとき、ふと目に留まったのがこの本でした。
一度は購入を見送ったものの、しばらくして再びこの本が私の前に現れました。その瞬間、「今こそ読むべき時なのだ」と直感し、迷わず手に取りました。
読み進めるほどに、chikaさんの純粋な北欧愛と、好きなものに向き合うまっすぐな姿勢が胸に響き、気がつけばあっという間に読了していました。
本を閉じたあとには、不思議と心が澄んで、前に進む力が静かに満ちてくる──そんな読後感のある一冊です。
では、お気に入りのマグカップにコーヒーを注いで、ゆったりと心が豊かになる読書のひとときをお楽しみください。

週末北欧部 chikaさんの紹介

週末北欧部 chikaさんは、SNSを中心に人気を集めるクリエイターで、北欧文化への深い愛情を発信していることで知られています。
InstagramやXでは、フィンランドをはじめとした北欧の魅力、丁寧な暮らし、旅の記録、インテリアや雑貨との向き合い方など、多彩な切り口で情報を届けています。
大学時代に初めて一人で訪れたフィンランドに心を奪われたことが、現在の活動の原点。以来12年以上にわたり北欧に通い続け、その魅力を自分の言葉と視点で発信し続けてきました。
会社員として働きながら、移住を目指して寿司職人の修業を始めるという大胆な挑戦も、SNS上で大きな支持を集めた理由のひとつです。
「好きなものを大切にする」という一貫した姿勢は、多くのフォロワーに勇気を与えています。
肩の力を抜きながらも、真剣に“好き”と向き合う生き方が魅力で、今回の著書『北欧こじらせ日記』には、その歩みと想いが、余すことなく詰め込まれています。
『北欧こじらせ日記』はどんな本?

『北欧こじらせ日記』は、週末北欧部 chikaさんが“北欧愛”を原動力に歩んできた12年間の軌跡を描いた、オールカラーの書き下ろしコミックエッセイです。
8歳の頃、「サンタクロースの国」としてフィンランドを知ったことがすべての始まり。大学3年生の冬に初めて現地を訪れた瞬間、“きっとこの場所を好きになる”と直感した出会いが、本作の原点です。
その後も日本で北欧を楽しむ工夫を重ね、ベランダの北欧化、ムーミンの木彫りづくり、北欧インテリアや料理、お外で北欧ピクニックなど、憧れを次々と行動に変えていきます。
こうした積み重ねが、SNSやブログの「週末北欧部」という世界観を形づくりました。
さらに、北欧への思いはキャリアにも影響し、会社員として働きながら移住準備を進め、寿司職人の修業まで始めるという大胆な挑戦へと発展します。
本編では、フィンランドの人や文化との出会い、旅の記憶が温かく描かれ、現地スポットなど実用情報も充実。読み進めるほどに、北欧の空気とchikaさんの真っすぐな情熱が心に染み渡る一冊です。
もしダメでもそれを知れるコトに価値がある

chikaさんは、フィンランドの暮らしをリアルに知るため、3週間の滞在を決意しました。しかし、憧れの地とはいえ、実際の生活は大変だったり、心細かったりするかもしれない……と、迷いもあったといいます。
他の人が言うように、「やっぱりムリ!」と思うかもしれない。
それでもchikaさんは、「もしうまくいかなくても、それを知れることに価値がある」と考えました。
行動して初めて得られる気づきや学びがあり、「わからない」にとらわれ続けるよりも、まずは確かめることが大切だと教えてくれます。
人生の選択に迷ったとき、勇気を出して一歩踏み出す大切さを思い出させてくれる……。まるで背中を優しく押してくれるような場面で、私がこの本の中で好きなエピソードの一つです。
この本の魅力は、北欧の雑貨や景色、料理をふわっと紹介するだけでなく、chikaさん自身の葛藤や不安、それにどう立ち向かい、どう行動したのかが丁寧に描かれている点です。
北欧の魅力以上に、人としてのchikaさんの生き方の素敵さが伝わってきます。
北欧への愛が人生を動かす──こんな人におすすめ
『北欧こじらせ日記』には、幼い頃の北欧への憧れから、初めて現地を訪れた体験、チャットで北欧の友達を作ったり実際に会ったりする交流、日本で北欧を楽しむ日々、北欧系の会社に就職するも倒産、別の会社で中国移住の経験、そして北欧で暮らすために寿司職人を目指す決断まで、chikaさんの軌跡が詰まっています。
私自身、北欧に詳しいわけでも、行ったことがあるわけでもありません。それでも読んでよかったと思えたのは、憧れを行動に変える勇気や、好きなことに真剣に向き合う姿勢に心が動かされたからです。
北欧好きな人はもちろん、夢や好きを大切にして行動する力を得たい人、人生の選択に迷ったとき背中を押してほしい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
本の詳細
『北欧こじらせ日記』
1,540円(税込)
| 発売日 | 2022年02月21日頃 |
| 著者/編集 | 週末北欧部chika |
| 出版社 | 株式会社 世界文化社 |
| 発行形態 | 単行本 |
| ページ数 | 200p |
| ISBN | 9784418215072 |
| 目次 | 第1章 はじめてのフィンランド |

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